横浜・みなとみらいの税理士事務所 - 古閑千枝税理士事務所

古閑千枝税理士事務所

横浜・みなとみらいの税理士事務所 - 古閑千枝税理士事務所

経験豊富な女性税理士がしっかり解説 blog

2025.05.25

うちは大丈夫…じゃなかった!? 相続トラブルあるある5選

相続全般

こんにちは。横浜市西区みなとみらいの税理士の古閑です。



相続のご相談を受けるなかで、よく聞く言葉があります。

「うちは財産がそんなにないから、相続でもめることなんてないですよね?」

ところが、実際には「財産が少ない家ほどもめる」というのも事実。

金額の大小にかかわらず、
「話し合い不足」や「思い込み」が、思わぬトラブルを生む原因になっています。

今回は、実際の相談例から学ぶ「相続トラブルあるある」を5つご紹介します。

「うちは大丈夫」と思っている方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。


1. 【口約束が命取り】「お兄ちゃんが家を継ぐって言ってたのに…」

✅ トラブルの概要:

父が生前、「この家は長男に継がせる」と話していたものの、遺言書がない状態で他の兄弟と遺産分割協議へ。

結果、「そんな話聞いてない」と次男・三男が反発し、家庭内で大揉めに。

教訓:遺言書は“思い”を形にするツール

親族間の会話だけでは、法的効力はありません。どんなに明確な希望があっても、遺言書として残しておかないと意味がないのです。


2. 【生前贈与の落とし穴】「兄ばっかり贔屓されてた!」

✅ トラブルの概要:

長男が自宅購入時に、父から1,000万円の援助を受けていたことが判明。

相続時に「これは相続分に入らないの?」と他の兄弟が異議を唱える。

教訓:生前贈与は「特別受益」として相続時に調整される可能性あり

公平に見える相続には、贈与の履歴も重要なファクター。記録と説明が必要です。


3. 【名義だけのつもりが…】「預金口座の共有で揉めた!」

✅ トラブルの概要:

母親の口座を、利便性のために長女と共同名義にしていたが、亡くなった後に「これは長女の財産ではない」と他の兄弟が主張。

教訓:預金の名義と所有者はイコールではない

共同名義や代理人カードは便利な反面、相続時に争点になることが非常に多いです。専門家に相談を。


4. 【不動産は割れない】「土地はあるけど、現金がない!」

✅ トラブルの概要:

実家の土地・建物は長男が住んでいたが、相続財産は不動産だけで現金ゼロ。

他の相続人が「私たちには何ももらえないの?」と納得できず対立。

教訓:不動産中心の相続は特に注意!

分けにくい資産が中心の場合は、「代償分割」や「生命保険の活用」などでバランスを取る設計が必要です。


5. 【疎遠だったからこそ…】「兄弟が音信不通。相続が進まない!」

✅ トラブルの概要:

相続人の一人と10年以上連絡が取れず、遺産分割協議が成立しない。

家庭裁判所での調停・不在者財産管理人の選任など、長期戦に突入。

教訓:相続人が全員合意しなければ前に進まない

相続には全員の合意が必須。

普段からの家族関係の維持も、実は大きな相続対策”と言えます。


まとめ:相続トラブルは“予防”がすべて!

「うちは大丈夫」と思っていた家庭ほど、感情のすれ違い事実の誤認でトラブルが起こるものです。

そして、トラブルの大半は、事前の準備と話し合いで防げるのです。

▼こんな準備がトラブル回避に有効です:

相続は、「その時が来てから」では遅い場合が多いものです。

気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。当事務所では、お客様に寄り添いベストなご提案を提供いたします。

新着記事

カテゴリー

古閑税理士事務所

何もわからなくても、
ゼロからしっかりサポートします!

045-319-4102

ページTOP